2章 疲れを取るには水を飲む

 朝食をとらないかわりに、ぜひしていただきたい、というよりも絶対にしなければならないことがある。
 それは水を飲むことである。
 起きてから昼食までに、合計500ミリリットル以上の水を飲む必要がある。これで、1日を過ごしたときの疲れかたがまったく違ってくる。

朝から昼までに水を飲む

 まずは、起きてすぐにコップ1杯。このタイミングを習慣にする。
 慣れない人は朝すぐに水を飲むのがつらいかもしれないが、慣れればそれが当たり前になる。むしろ、朝起きたときの体の渇きに敏感になり、体が水を要求していることが分かるようになる。
 そして昼食までに合わせて最低500ミリリットルの水を飲む。
 量がはかれないときは多めに飲んでおいたらよい。そのうちに、体が必要な水分摂取量を覚えていく。必要な量は前日の食事内容や気候によって毎日変化するが、のどの渇き具合が自分で分かるようになる。

 人間は食事を抜いても2週間くらい生きるが、水を飲まないと1週間と生きられない。それだけ水というものは生きるうえで大切なものなのだ。
 人間の体のおよそ60%は水分であり、この水が入れ替わり立ち替わり老廃物を排出しながら、人間は生きている。そして1日に約2.5リットルの水分が体から出ていく。
 それを補うだけの水を飲むことが、疲労を体に残さないための必須条件となるのだ。

 失われたぶんの水が補給されないと、体は水分の排出をおさえるようになる。体から水分が出ていかないということは、それと一緒に排泄されるべき老廃物が出て行かなくなるということだ。つまり疲れがたまる。
 疲れを翌日に残さないためには、1日に1.5リットル、できれば2リットルの水分をとる必要がある。

 とりわけ大切なのが午前中の水分補給である。前日の夕食から何も食べていなければ、体はいままさにすべての排泄処理を終えようとしているところである。ここで水分をしっかり補給しておくのだ。そうすればすみやかに排泄がうながされ、睡眠時にできた前日の老廃物が体から出ていって、その日1日活動するにあたって万全の体勢が整う。

食後3時間後に水を飲む